耐震不足の住宅ストックは約900万戸で4分の3が戸建て
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No.9 【耐震不足の住宅ストックは約900万戸で4分の3が戸建て】
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┃News┃耐震不足住宅
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国土交通省が既存住宅ストックの現状を示すデータを公表したところ、
耐震性能不足の住宅ストックの大半を、戸建て住宅が占めることが分かった。
1980年以前に建築された「耐震性なし」のストックは、
持家と借家を合わせて約900万戸に上った。
建物種別では戸建て(長屋を含む)が約4分の3を占め、
マンションは約4分の1だった。(住宅新報より抜粋)
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┃Q&A ┃すぐに耐震リフォームするべき?
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中古住宅をご紹介する際、「地震が来ても大丈夫でしょうか?」
と必ず質問されます。中古住宅だけでなく、最新の家でも「大丈夫です!」
とは言い切れませんが、建物が新しいほどリスクが減るのは事実です。
耐震リフォームも、リスクが小さくなるのは確実ですが、
一つだけ確信して言えるのは家の強さも大切だけど、
結局は地盤が全てということです。
例えば、分譲マンションが地震で倒壊した例はありません。
家具の配置や火災に気を付けておけば、
地震で死亡するリスクはほぼ皆無だと思います。
戸建住宅とは比べ物にならないくらい強いのです!
しかし、地震により住めなくなった分譲マンションは存在します。
東京の江東区など地盤の緩い地域の分譲マンションでは、
地震による地盤沈下で建物に傾きが生じ住めなくなった、
という実例はあるのです。
建物自体は全壊も一部損壊もしてないのですが…。
このような例は、東京に限った話ではありません。
私が東広島店で活動する1年半の間にお預かりした物件で4件、建物が傾いた事例がありました。
3件は戸建て、1件はSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート構造=もっとも強固な構造)のマンションです。
原因はやはり地盤の問題です。
このような実例を目の当たりにするにつけ、
建物が強いとか弱いとかいう以上に
地盤がどうか、ということについて重視するようになったのです。
中古物件を選ぶ際や、ご自宅の耐震性について考える際にはぜひ、地盤にも注目してみて下さい。