中古マンションの買い時はいつ?

ー価格推移やベストな購入タイミングを解説ー

中古マンションの買い時は?

 2023年に住宅金融支援機構により発表された、住宅の買い時意識(今が買い時と思う割合)では、今を住宅の買い時と思う割合は40%と、前回調査から12ポイント増えています。また買い時と「思う」「思わない」の具体的な理由としては、以下があげ挙げられています。  

住宅取得時に特に重視する項目として、「価格・費用費用」が70%と最も多いことから、 買い時と思う・思わない理由についてもお金に関する項目が多く見受けられました。 それでは、実際に中古マンションの買い時を判断するには、何を考慮する必要があるのでしょうか。以下に、中古マンションを購入するタイミングを見極めるためのポイントをまとめました。  

1.市場状況の理解 

・供給量:市場に出ている中古マンションの数が多い時期は、選択肢が増え、価格交渉の余地が広がることがあります。 

・金利動向:低金利の時期はローンの利息負担が軽減されるため、購入に適したタイミングとされています。 

2.物件の築年数と状態

・築年数が古くなるにつれて価格が下がる傾向がありますが、リノベーションの必要性や管理状態も重要な判断材料です。 

・物件の修繕履歴や管理組合の健全性も確認しましょう。 

3.地域の将来性 

・地域が発展している、または今後発展が見込まれるエリアは、価値が上がる可能性があります。 

・交通の便、周辺施設の充実度、地域計画などを調べてみましょう。 

4.自身の財務状況 

・安定した収入と適切な予算設定が重要です。予算オーバーを避け、長期的な財務計画に沿った購入を心がけましょう。

5.目的に合った物件の選定 

・投資目的であれば賃貸需要の高いエリアや物件を、自己居住目的であれば生活利便性や居住の快適さを重視すると良いでしょう。 

 これらのポイントを踏まえつつ、不動産市場は日々変動するため、定期的に市場情報を収集し、プロフェッショナルな不動産会社や専門家と相談しながら慎重に判断することが大切です。

 

中古マンション価格の推移 

 

平均取引価格 

平均㎡単価 

2022年 

21,289,908.2円 

32.1万円/㎡ 

2023年 

22,334,751.7円 

32.5万円/㎡ 

2022年から2023年にかけて、中古マンションの平均平米価格が32.1万円/㎡から32.5万円/㎡へとわずかに増加しました。この変化から、以下のポイントが考えられます。 

1.経済状況 

 経済成長やインフレーションの影響により、不動産価格は変動する可能性があります。2022年から2023年の間に発生した、消費者物価指数の上昇や給与の増加によって平均価格も上昇したと考えられます。 

2.住宅市場の供給と需要 

 中古マンション市場における供給量の変動や、新築マンションとの価格差が需要にどのように影響しているかも重要な要素です。供給が減少した場合や、新築マンションの価格が大幅に上昇した場合、中古マンションへの需要が増加し、それが価格の上昇を引き起こす可能性があります。 

3.社会的・政治的要因 

 住宅政策の変更や税制の調整など、政府の介入が不動産市場に影響を与えることがあります。特に、住宅ローンの金利変動や税制優遇措置などは、購買意欲に直接的な影響を及ぼす可能性があります。 

 これらの要素を総合的に考察することで、中古マンションの価格がわずかに増加した理由についてより深く理解することができます。また、これらの分析を通じて、今後の市場動向を予測し、マイホーム購入の適切な計画を立てるための参考にもなります。 

 

■2024年以降の中古マンション価格の推移予測 

 2024年1月から3月において、広島の中古マンション価格の平均は23,898,245円で平米単価の平均は38.0万円/㎡と、前年度を5.5万円ほど超えています。このことから、今後の価格推移を予測するには、以下の地域固有の要因を考慮する必要があります。 

1.経済的な成長 

 広島地域の経済状況、特に主要産業の健康状態や雇用市場の動向が不動産価格に影響を与えます。経済が成長し続ける場合、それは一般的に不動産需要の増加と価格の上昇を意味します。 

2.人口動態 

 若年層の流入や人口の高齢化など、広島の人口統計的な変化も市場に影響を及ぼします。例えば、若年層や外国人労働者の増加は、中古マンション市場に追加の需要をもたらす可能性があります。

3.インフラと開発プロジェクト 

 広島市やその周辺で進行中または計画されているインフラプロジェクトや再開発計画も、不動産価格に重要な影響を与える可能性があります。新しい交通網や商業施設の開発は、特定の地域の魅力を高め、それによって不動産価値を向上させることがあります。 

4.金融政策と金利 

 日本銀行の金融政策や金利の動向が、住宅ローンの利用率に影響を及ぼし、結果的に不動産市場を動かします。金利が低いと購入意欲が増し、逆に金利が上昇すると市場が冷える可能性があります。 

5.政府の政策 

 国や地方政府の住宅に関する政策、税制の変更、補助金なども市場に影響を与えます。例えば、住宅取得支援策の拡充や税制優遇の改定は、特に中古マンション市場の動向に直接的な影響を及ぼすことがあります。 

 これらの要因を基に予測すると、広島の中古マンション市場は、地域経済の成長と人口動態の安定を背景に、緩やかながら持続的な価格上昇が見込まれる可能性が高いです。ただし、外部環境の変化や突発的な経済の変動には注意が必要です。市場の動向を定期的にチェックし、柔軟に対応することが重要となります。 

 

中古マンションを購入する際の注意点 

 中古マンションを購入する際には、新築マンションとは異なるいくつかの特有の注意点があります。購入前に以下の点を確認することが重要です。 

1.物件の状態 

 中古マンションの場合、建物の経年劣化が進んでいる可能性があります。そのため、建物の構造や設備の現状を確認し、必要に応じて修繕履歴をチェックすることが重要です。また、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、電気設備、窓や扉の状態など、日常生活に直結する部分のチェックは特に念入りに行うべきです。 

2.管理状況 

 マンションの管理体制や管理組合の健全性も重要なチェックポイントです。良好な管理状態の物件は、長期的に見ても価値が保持されやすいです。管理組合の議事録や修繕積立金の状況、大規模修繕の履歴と予定などを確認しましょう。

3.立地と環境 

 物件の位置や周辺環境は生活の質に直接影響します。交通の利便性、日照条件、騒音の有無、近隣施設(学校、病院、商業施設など)の充実度を確認してください。 

4.法的制約 

 土地の権利形態や建物の用途地域、法律上の制約(景観法、道路法など)が購入後の生活や将来の売却に影響を及ぼす可能性があります。事前に専門家に相談し、確認が必要です。 

5.価格の妥当性 

 市場価格と比較して適正な価格であるかを検証することも大切です。周辺の類似物件の価格や過去の取引価格と比較し、過大な価格設定でないかを確認しましょう。 

6.将来性 

 地域の開発計画や今後の地価の動向を考慮することも重要です。地域が発展する予定があれば、将来的に物件価値が上がる可能性があります。 

 これらの点を事前にしっかりと調査し、必要に応じて専門家の意見を聞きながら、中古マンション購入の決断を行うことが、後悔しない購入につながります。 

 

中古マンションの買い時に関するご相談ならマエダハウジング不動産へ 

 中古マンションをお探しの皆様、賢い選択は専門家に相談することから始まります。マエダハウジング不動産では、お客様一人ひとりのニーズに合わせた物件選びをサポートします。市場の動向を精通している私たちに任せれば、あなたにぴったりの買い時を見極めるお手伝いを致します。これから中古マンションの購入を考えている方は、ぜひマエダハウジング不動産までご相談ください。お客様の理想の住まい探しを全力でサポートいたします。