シングルマザーの住まい探し
シングルマザーのおうち探し 賃貸か?購入か?
■シングルマザーにとっての住宅購入の長所
今後の住まいについて考える時、賃貸と自己所有の家という二つの選択があります。しかし、一部のシングルマザーは、「母子家庭では住宅購入が難しい」と思い込み諦めてしまっている方もいます。そこで、シングルマザーが住宅を購入する場合の利点と、賃貸と比較してみましょう。
【住宅購入の利点1】もしもの時に子供に家を残せる
多くの人が住宅ローンを利用する際には、「団体信用生命保険」の加入が必要条件となっています。この保険は、契約者が死亡や重度の障害に見舞われた場合、残りの住宅ローンの支払いを引き受けます。 契約者である母親に万が一のことがあった場合、住宅ローンが免除され、子どもに住宅を残すことが可能になります。これは賃貸では得られない大きな利点です。さらに、団体信用生命保険に加入することで、通常の生命保険の死亡保障を減らし、保険料を節約することができます。
【住宅購入の利点2】将来的に住宅費の負担が軽減
住宅ローンを退職までに完済すると、その後の住宅費用は減少します。また、場合によっては、月々の住宅ローン返済額を現在の家賃よりも少なくすることも可能です。賃貸住宅に住み続けると、退職後も家賃の支払いが続く上、賃料の上昇リスクもあります。 気を付けなければならないのは、住宅ローン完済後も、マンションでは管理費や修繕積立金などの費用がかかります。これらを年金のみで賄えるかどうかを事前に計画しておくことが肝心です。
【住宅購入の利点3】設備やセキュリティの質が高め
高品質な設備とセキュリティ分譲マンションの場合、設備や内装の品質が同じ広さの賃貸物件よりも高いです。充実した水回りの設備は家事の効率を上げ、整ったインターネット環境はリモートワークや子どもの学習に便利です。 また、オートロックやダブルロック、管理人の常駐など、充実したセキュリティ設備を備えた物件も多く、子どもが安全に過ごせる環境を見つけやすくなります。
【住宅購入の利点4】ライフスタイルに合わせたリフォームやDIYができる
賃貸では室内の改装に制限がありますが、自己所有の家では小規模なDIYから大規模なリフォームまで、自由に行うことができます。
【住宅購入の利点5】資産になる
住宅を購入しローンを完済すると、その住宅はあなたの資産となります。賃貸では、いくら家賃を支払っても資産は形成されません。資産を持つことは、将来の安定に繋がります。
■シングルマザーでも住宅ローンは可能?
住宅ローンの審査は返済能力に基づいています。住宅購入を考える際、住宅ローンの審査が重要な要素です。「シングルマザーでもローンを受けられるか?」というお声をよく聞きます。 「住宅ローンの審査では、年収や勤務年数、健康状態、借入時と完済時の年齢、物件の担保価値などが考慮されます。母子家庭であることが不利になることはありません。返済能力があれば、住宅ローンを組むことができます。近年増えている女性向けの住宅ローンでは、年収や勤務年数に関する条件が緩和されている場合もあります。病気や怪我で働けなくなった際の保険や、がんと診断された際のローン返済免除などの特典も提供されています。
■シングルマザーが利用できる公的な貸付制度もチェック
シングルマザー向けの公的融資プログラムを検討しましょう シングルマザーが住宅を購入する際、政府の支援を利用することもできます。広島ではシングルマザーが住宅を購入する際に利用できる公的サービスとして、以下のような支援制度があります。
・広島市・・・住宅の補修、増改築や住宅取得に必要な資金の貸付
1回につき 1,500,000円(特別の場合および住宅取得の場合2,000,000円)
据置期間:貸付の日から6か月間
償還期間(据置期間経過後):6年以内(特別の場合および住宅取得の場合7年以内)
利率:①連帯保証人(2名)を立てた場合:無利子 ②連帯保証人なしの場合:年1.0%
ご自身が利用可能かどうかの詳細や条件については、具体的な審査基準や適用条件を確認する ために、各市町のひとり親家庭福祉担当窓口に問い合わせることが推奨されます。
■シングルマザーが住宅を購入する際の留意点
最後に、シングルマザーが住宅を購入する際の注意点を挙げます。
①住環境の充実度
シングルマザーにとって、時間は重要な要素です。私自身も通勤の利便性を考えた引っ越しを経験していますが、通勤時間をできるだけ短縮することが大切です。保育園の送迎が必要な方は、職場から保育園へのアクセスの良さも重要です。 また、近隣に小中学校があるか、病院やスーパーマーケットの利便性なども考慮する点です。親子が快適に過ごせる環境を選ぶことが重要です。 お子さんが通う学校の評判に配慮するシングルマザーも多くいます。子供が学校に馴染めない場合、賃貸と異なり容易に引っ越しできないため、事前に学校関連の情報を集めることをお勧めします
②将来のライフプランへの対応
子どもの成長は予想以上に早く、あっという間に自立します。広い家を購入しても、子どもが巣立った後、余分なスペースが生じる可能性があります。シングルマザーの中には、子どもの進学などに合わせて移住を考慮する場合もあります。こうした変化に備えた住宅選びが大切です。子どもの成長や独立のみならず、母親自身の再婚など、ライフスタイルの変化があった際に、売却や賃貸に出しやすい住宅を選ぶことが重要です。立地条件が良ければ、将来的に売却が容易です。希望する広さや間取りに加えて、売却しやすさも考慮し、家族が幸せになれる住宅を選んでください。
セミナー開催中!